絵と本

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タマラ・ド・レンピッカ
tamara

はじめて、作品に触れたのは、1980年。
PARCOのポスターと、同時期に発売された作品集だった。
『肖像神話 迷宮の画家タマラ・ド・ レンピッカ』
(PARCO出版/構成・デザイン・インタビュー:石岡瑛子)
は、370mm×245mmという大判だ。

lenpicka
© 2010 Tamara Art Heritage Licensed by MMI
Photo A. Blondel / D’Ora


「タマラ・ド・レンピッカ(Tamara de Lempicka)」
当時、耳慣れない作家の名前と、画風に圧倒された。
キュビズム、マニエリスムの影響、あるいは、
アールデコを代表する画家などと表されている。
しかし、グラフィック・デ ザイナーを志していた自分には、
その画風といい、ドイツのファッション雑誌『ディー・ダーメ』に
依頼されて描いた表紙の絵とそのプロセスから、
ファッション・イラストレーションのように感じられ
大いに刺激を受けた。

肖像画を中心とした作品は、画面からはみ出しそうな
大胆な構図でトリミングされ、身体の描かれ方は
極端にデフォルメされている。

1980年の『肖像神話』は、
判径も大きく重い作品集だが、内容・構成も重い。
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◎"自動車時代の女神タマラ・ド・レンピッカ " ジェルマン・バザン
◎"鋼鉄の瞳をもつ女タマラ・ド・レンピッカ " 石岡瑛子
◎タマラ・ド・レンピッカの仕事 1920年から1960年まで
◎対談"タマラ・ド・レンピッカの光と影" 五木寛之×石岡瑛子
◎"肖像神話タマラ・ド・レンピッカとの五日間"
石岡瑛子
◎タマラ・ド・レンピッカ作品目録と評論

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石岡瑛子さんと五木寛之さんの当時の対談で、
タマラの作品は、彼女の絵に関心が無い人でも
彼女の芸術的生涯、イミグラント的に世界をさまよってきたところは
これからの表現者の生き方を考えさせられる
と語っていたことが21世紀の初頭の表現のあり方を
象徴しているようであり、予言的でもあったのが印象に残る。

そのオリジナル作品に触れるのは、30年ぶり。
■本能に生きた伝説の画家「レンピッカ展」
来場者の年齢層は、幅が広くやや女性が多いようだった。
画集では、見られない作家の筆圧を見られることは
勉強になるからうれしい。

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Tim Burton @MoMA
Tim Burton 1

ティム・バートン展が、
2010年4月26日まで、
ニューヨークのMoMAで開催されていて、
姉がわざわざ送ってくれた。うれしい。

Tim Burton in The Museum of Modern Art
November 22, 2009–April 26, 2010
▶MoMA exhibition page
▶MoMA exhibition calendar

Tim Burton 2

図録は、シンプルだけど表紙のタイトル文字が
UV印刷であったり、本文の組版に工夫があったり、
僕にとっては大変貴重な一冊。
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Pbalo Picasso Plakate 1923-1973
Great Ideas 1

ピカソの作品について深く語る人は少なくても、
ピカソの名前を知らない人は、ほとんどいないのでは。
ギネスブックにのるほどの多産作家であったことも知られている。
好きなアーティストの中の一人でもある。
その多くの作品の中で、どれが一番好きな作品かと聞かれると、とても悩む。
しかし、彼が、自身の「展覧会のポスター」を手がけた作品群はとても印象深い。
それらをまとめたカタログがある。
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干支本 
tora erai

「とら」をこんなに褒めた本は、これまでにあったかなぁ。
寅年生まれの私は、自分が褒められたようで
やたらとうれしい。
単純だが、人はやはり褒められるとうれしいもの。
あ、この絵本は、人ではなく「とら」を褒めているのだった…。

出版社の内容紹介より:
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五味太郎の干支(エト)セトラ絵本第6弾。

「えらいのに えらそうにしないところが えらい」
「とくにたのまれたわけでもないのに がんばってしまうところが えらい」
「いろいろと かんさつするところや かんさつして かんがえるところが えらい」・・。

「干支セトラ絵本」の中でもほめすぎでは?と寅年生まれに嫉妬をおぼえる絵本。
五味太郎さんが、大のタイガースファンだと知れば納得か!

作・絵:五味 太郎
出版社:クレヨンハウス
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ところで、
「干支」と「十二支」は違うものだと近年になるまで知らなかった。
「干支(えと、かんし」)とは、
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Le Petit Prince

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2005年 第一刷

著者:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
訳者:池澤夏樹(新訳)
発行:集英社
印刷:凸版印刷株式会社
製本:加藤製本株式会社

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池沢夏樹氏による新訳の新装版。
ブルーのクロス貼りに、金の箔押しのタイトル。
金のタイトル入りのオリジナル・スピン。


製本は、加藤製本株式会社。
PUR製本の設備を持つ製本所。
PUR製本は、通常の「無線綴」とは
差別化されている。

PURとは、
PolyUrethane Reactive Hot Melt adhesives」
(ポリウレタン系反応性ホットメルト)の略。
従来のEVA(Ethylene Vinyl Acetate)系ホットメルト
とは異なり、加熱しても再び溶けることがない。
PUR系ホットメルトが製本用接着剤として、
使用されるようになったのは近年になってから。
ヨーロッパでは、性能や経済面、環境に対する
影響の低さが評価されて1999年頃から普及してきた。
日本でも、今、かなり普及している。


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さて、そもそも
私の手元にあったのは、岩波書店から発刊された一冊。
一般的に、一番なじみの深い装丁ではないか。
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岩波書店『星の王子さま』
ISBN 4001156768(=オリジナル版)
訳者:内藤濯(1953年3月)

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The Savoy Cocktail Book〈2〉

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1937年刊(UK)の本扉裏。

ランボールドの装画の下の言葉は、
哲学者、ヘンリー・アルドリッチ。

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"If all be true that I do think,
There are five reasons why men drink,
Good wine, a friend, or being dry,
Or lest we should be by-and-by,
Or any other reason why."

私の考えに間違いがなければ、人が酒を飲む理由は5つある。
いいワインがあるから、友がいるから、のどが渇いたから。
あるいは、来るべき未来を恐れるから。
あるいは、これ以外のどんなことであれ、理由をつけては
酒を飲む。

Henry Aldrich (1647-1710)

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The Savoy Cocktail Book〈1〉
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Reprinted 1937

The Cocktail Recipes in this
Book have been compiled by HARRY CRADDOCK
of The SAVOY HOTEL LONDON.

The Decorations are by GILBERT RUNBOLD.
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