絵と本

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DUST MY BLOOM
DMB

著者:菅原一剛
印刷/製本:凸版印刷株式会社

 

菅原さんから、「本」が届いた!

帯に、「世界で一番きれいなごみの本。」という言葉。
縁あって青森のリサイクル工場を訪れたことが、
この「きれいなごみの本」の結実につながったとのこと。

前項、すべて「ごみ」の写真。
ごみの積み上げられた様子に気持ちよさすら感じる。
自分なりに考えてみた。
「結晶」を見ているようだから、そう感じたと思った。
【結晶】とは、「原子が規則正しく周期的に配列してつくられている固体」。
ひとつひとつが、全く違う経年変化とディティールを持っているのに、
偶然ではないような配列を保っている。
それが、理由のひとつだと考えた。

前頁角版写真の構成。
フランスの彫刻家、セザール・バルダッチ―二の作品を思わせるような
ごみの圧縮写真からはじまる。
巻末までつづくレイアウトは、とても息苦しいくらい。
でも、魅入られて頁を捲る手を離させない。
暗部の多い写真。黒の階調をオフセットで再現するのはとても難しい。
どのような印刷の作戦をたてるか、写真家と、或いは、デザイナーと
プリンティング・ディレクターの相性が大きく問われる。

時々あらわれる真っ白い見開き頁は、青森・弘前の地吹雪が、
ごみをすっぽりと覆った様子と重なる。
写真家にとっては、「白」は特別なものらしい。

DMB_cloth
装丁の白いクロス貼りは、
言葉も音もない冷たさすら感じる頁を温かく包み込んでいる。
それでいて、タイトルの銀の箔押しは、緊張感を失わせない。
造本した人に嫉妬・・・・・

印刷のディレクションも、レイアウトも、装丁も
菅原さんが、手を動かしたそうだ。
写真家自らが手をくだしているのだから、
嫉妬しても仕方がない。でも、くやしいなぁ…。

また、一緒に仕事ができる日のために、自分もがんばろう
と、思った今日一日。
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