絵と本

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Joseph Cornell 展


Joseph Cornell_s

ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎「箱宇宙を讃えて」

川村記念美術館が所蔵するコーネル作品16点の図版に加え、
高橋睦郎の詩「この世あるいは箱の人」と
新作詩16篇、コーネル小論を収録した書籍。

本文は、フランス綴じされた袋状の頁を
水牛の角でできたペーパナイフで
1頁づつカットしていくあしらいになっている。

Joseph Cornell 2

同展の図録として制作された。
活版印刷で刷られたテキストは、エッジはにじみ
頼りなげだが逆にペンなどで書く筆圧を感じる。
「活版印刷」どうしてこんなに気持ちを引きつけるのだろう。
紙の風合いと、印刷された面の質感が良いからなのだが
その「良い」は、何なのだろう。
オフセットで、コート系の紙(塗工紙)に印刷されたものよりも
明らかに再現性は劣るのに、「良い」と思うのは、
凸版や、活版印刷がもつ背景に由来するのだと思う。
そういえば、「木版」にも同じ感覚をおぼえるのは、
プリミティブな風合いと印刷した面のでこぼこという
手触りが残るからだろう。
漉いた紙のような手触りのある紙に施されたこの印刷には、
消費してすぐに無くなってしまう感覚がなく
物質としての存在感を維持しているから
「良い」のだろうなぁ。

Joseph Cornell 4

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