絵と本

<< February 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 >>
<< ペンギンブックスのデザイン 1935-2005〈2〉 | main | ALiCE IN WONDERLaND >>
タマラ・ド・レンピッカ
tamara

はじめて、作品に触れたのは、1980年。
PARCOのポスターと、同時期に発売された作品集だった。
『肖像神話 迷宮の画家タマラ・ド・ レンピッカ』
(PARCO出版/構成・デザイン・インタビュー:石岡瑛子)
は、370mm×245mmという大判だ。

lenpicka
© 2010 Tamara Art Heritage Licensed by MMI
Photo A. Blondel / D’Ora


「タマラ・ド・レンピッカ(Tamara de Lempicka)」
当時、耳慣れない作家の名前と、画風に圧倒された。
キュビズム、マニエリスムの影響、あるいは、
アールデコを代表する画家などと表されている。
しかし、グラフィック・デ ザイナーを志していた自分には、
その画風といい、ドイツのファッション雑誌『ディー・ダーメ』に
依頼されて描いた表紙の絵とそのプロセスから、
ファッション・イラストレーションのように感じられ
大いに刺激を受けた。

肖像画を中心とした作品は、画面からはみ出しそうな
大胆な構図でトリミングされ、身体の描かれ方は
極端にデフォルメされている。

1980年の『肖像神話』は、
判径も大きく重い作品集だが、内容・構成も重い。
++++++++++++++++++++++++++++++++
◎"自動車時代の女神タマラ・ド・レンピッカ " ジェルマン・バザン
◎"鋼鉄の瞳をもつ女タマラ・ド・レンピッカ " 石岡瑛子
◎タマラ・ド・レンピッカの仕事 1920年から1960年まで
◎対談"タマラ・ド・レンピッカの光と影" 五木寛之×石岡瑛子
◎"肖像神話タマラ・ド・レンピッカとの五日間"
石岡瑛子
◎タマラ・ド・レンピッカ作品目録と評論

++++++++++++++++++++++++++++++++

石岡瑛子さんと五木寛之さんの当時の対談で、
タマラの作品は、彼女の絵に関心が無い人でも
彼女の芸術的生涯、イミグラント的に世界をさまよってきたところは
これからの表現者の生き方を考えさせられる
と語っていたことが21世紀の初頭の表現のあり方を
象徴しているようであり、予言的でもあったのが印象に残る。

そのオリジナル作品に触れるのは、30年ぶり。
■本能に生きた伝説の画家「レンピッカ展」
来場者の年齢層は、幅が広くやや女性が多いようだった。
画集では、見られない作家の筆圧を見られることは
勉強になるからうれしい。


COMMENT









Trackback URL
http://etohon.jp/trackback/29
TRACKBACK