Carbon Offset
2009.12.31 Thursday
年賀状を書く枚数が年々減っている。
自分が送る枚数が減れば、自然と届く数も減るものか。
いや、来なくなったから出さなくなったのか・・・
年に唯一の交信も多いが、
やめることができない。
「お元気でいらっしゃいますか?」
「お陰様で元気でやっております。」
たったこれだけのやりとりだけれど、完全にやめようと思わない。
「礼」をつくすことが大切と思うところもあるが、
「紙」の便りにこだわりたい。
e-mailで瞬時に交信する時代だからこその「紙」。
書簡のやりとりは、普段から決して多いわけではないけれど、
はがきに書かれた肉筆の文字と、それが書かれた紙の質感には
電子メールにはない相手の人の表情が見えるように思う。
手触りには、デジタルでは伝わらない感覚がある。
この感覚を持ち続けることも日本の文化だ、と考えると
なかなかやめるわけにもいかない。
かつては、年賀はがきの絵柄や印刷にかなり凝ったもの。
そして、今年は4回目の「としおとこ」。
「かつて」どおりなら、趣向を凝らしてオリジナルはがきを
つくるところだが、最近では至ってシンプル嗜好。
せめて紙だけでもこだわろうと考えていたところに、
このはがきが目にとまり、「しくみ」もひとつの「デザイン」
と思って、このはがきを使用。

ここ数年、「カーボン・オフセット」というしくみが、
ヨーロッパを中心に広がっている。
言葉は、「二酸化炭素(Carbon dioxide)を相殺する(offset)」に由来。
自分で省エネなどの努力をしても、どうしても排出してしまう温暖化を促すガスを
別の場所・別の人が行う「温室効果ガス削減事業」に
間接的に参加することで差し引きゼロにしてもらおうという運動。
日本でも環境省をはじめ、いくつかの企業が参加している。
「CARBON OFFSET はがき」は、日本郵政が、
「定価55+5円(寄付金)」で販売している。
このハガキを作るためのパルプの生産をやめた方が
温室効果ガスを抑制できるのでは?・・・
配達時に発生するCO2を減らした方が・・・等々と一瞬考えてもみる。
でもね、そんなこと言ったら、日常の営みがすべて否定されちゃう。
それをなんとか、良い加減で、誰もがちょっとづつやろうよ、
というのがこの運動なのだと思う。
100通の年賀はがきを出しても、500円の寄付にしかならないが
これが、よい案配なのではないか。
5万円、或いは、5千円の寄付でも庶民のふところは痛い。
でも、5千円分の宝くじは、買っちゃうのさ。
だとしても、年に1回では、地球環境に貢献している感がちょっととぼしい。
できれば、「FOR THE EARTH シリーズ」として、
年間に数回はがきを発行していただけると、
便りの機会も、寄付の機会も、もう少し増えるのでは?
と考えるのは、あまりにも能動的だろうか。
そんなことを考えながら、
2009年が暮れていく。
自分が送る枚数が減れば、自然と届く数も減るものか。
いや、来なくなったから出さなくなったのか・・・
年に唯一の交信も多いが、
やめることができない。
「お元気でいらっしゃいますか?」
「お陰様で元気でやっております。」
たったこれだけのやりとりだけれど、完全にやめようと思わない。
「礼」をつくすことが大切と思うところもあるが、
「紙」の便りにこだわりたい。
e-mailで瞬時に交信する時代だからこその「紙」。
書簡のやりとりは、普段から決して多いわけではないけれど、
はがきに書かれた肉筆の文字と、それが書かれた紙の質感には
電子メールにはない相手の人の表情が見えるように思う。
手触りには、デジタルでは伝わらない感覚がある。
この感覚を持ち続けることも日本の文化だ、と考えると
なかなかやめるわけにもいかない。
かつては、年賀はがきの絵柄や印刷にかなり凝ったもの。
そして、今年は4回目の「としおとこ」。
「かつて」どおりなら、趣向を凝らしてオリジナルはがきを
つくるところだが、最近では至ってシンプル嗜好。
せめて紙だけでもこだわろうと考えていたところに、
このはがきが目にとまり、「しくみ」もひとつの「デザイン」
と思って、このはがきを使用。

ここ数年、「カーボン・オフセット」というしくみが、
ヨーロッパを中心に広がっている。
言葉は、「二酸化炭素(Carbon dioxide)を相殺する(offset)」に由来。
自分で省エネなどの努力をしても、どうしても排出してしまう温暖化を促すガスを
別の場所・別の人が行う「温室効果ガス削減事業」に
間接的に参加することで差し引きゼロにしてもらおうという運動。
日本でも環境省をはじめ、いくつかの企業が参加している。
「CARBON OFFSET はがき」は、日本郵政が、
「定価55+5円(寄付金)」で販売している。
このハガキを作るためのパルプの生産をやめた方が
温室効果ガスを抑制できるのでは?・・・
配達時に発生するCO2を減らした方が・・・等々と一瞬考えてもみる。
でもね、そんなこと言ったら、日常の営みがすべて否定されちゃう。
それをなんとか、良い加減で、誰もがちょっとづつやろうよ、
というのがこの運動なのだと思う。
100通の年賀はがきを出しても、500円の寄付にしかならないが
これが、よい案配なのではないか。
5万円、或いは、5千円の寄付でも庶民のふところは痛い。
でも、5千円分の宝くじは、買っちゃうのさ。
だとしても、年に1回では、地球環境に貢献している感がちょっととぼしい。
できれば、「FOR THE EARTH シリーズ」として、
年間に数回はがきを発行していただけると、
便りの機会も、寄付の機会も、もう少し増えるのでは?
と考えるのは、あまりにも能動的だろうか。
そんなことを考えながら、
2009年が暮れていく。