絵と本

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世界で一番美しい本を作る男 ーシュタイデルとの旅ー


シュタイデル社の本作りが見たかった。
シュタイデル氏の仕事の仕方が見たかった。

全ての本作りの工程を行う世界中を見ても希有な会社
ドイツの「シュタイデル社」。
経営者であり、職人であり、時にプロデューサー、デザイナーでもある
本作りに情熱を注ぐゲルハルト・シュタイデルとその本作りにスポットをあてた
ドキュメンタリー映画を見てきた。

バンクーバーで写真家ロバート・フランクと対等に本の装丁の話をし
時に友人のように、写真のセレクトを行う。
パリでカール・ラガーフェルドをショーのリハーサル中につかまえて
パンフレットのチェックをさせる。
数々の天才、カリスマ、と呼ばれたアーティスト達クライアントと
対等に立って作品集づくりを行う。
それは、「作品集」というより、本という形をした「作品」づくりだ。

シュタイデル社の仕事の鉄則は、
1. クライアントとは直接会って打合せをすること
2.全行程を自社で行い品質を管理すること
3.「商品」ではなく「作品」作るつもりで臨むこと
ものづくりに携わる者にとってできそうで、なかなかできないことである。

巨匠と呼ばれるひとたちが、本の形・色・素材に悩み迷うことに
適格に選択肢を出し、そして、決定へ導く。
その姿は、本作りのコンサルタントのようでもあった。